人気のファティーグパンツ&ベイカーパンツはいったいどんなパンツなのでしょうか?パンツの歴史やおすすめの人気ブランドをご紹介いたします。
ファティーグパンツ&ベイカーパンツとは?カーゴパンツとの違い
最近男性の間でファティーグパンツが流行りつつあります。人によってはベイカーパンツとも呼びます。人気を集めている理由はシルエットが太めなことです。
ゆったりとしているものが多い為、かえって足がスリムに見えやすいという事がファティーグパンツが選ばれる理由です。
昔からファッションを見てきている人にとってはカーゴパンツとどんな違いがあるのか、と思うところでしょう。確かにファティーグパンツはシルエットやデザインでカーゴパンツと似ているところがあります。しかし、ファティーグパンツにはカーゴパンツにおなじみの大きなサイドポケットがありません。
【ファティーグパンツ&ベイカーパンツ】
画像:beams.co.jp
カーゴパンツはもともと貨物船で働いている人などが履いていたものなので、作業用具を入れるためのポケットが存在します。しかし、ファティーグパンツは用途が違っていたので大きなサイドポケットが必要ありませんでした。
【カーゴパンツ】
画像:beams.co.jp
では、そもそもこのファティーグパンツはどうやって広まっていったのでしょうか。
ファティーグパンツ&ベイカーパンツの歴史
正式名称は、OG-107ユーティリティーパンツと言います。OG-107とは、オリーヴグリーンの頭文字OGと米軍のカラーコード107が名の由来になっています。しかし、このOG-107カラーは1989年にウッドランドカモフラージュにとって変わられ、US Armyでは完全に廃止されました。ファティーグパンツはもともと軍人が履くものとして作られたものです。軍人は常に戦場で機敏に動かなくてはいけないため、足を自由に動かせるようにパンツはワイドなシルエットでなくてはいけません。こうして今日まで受け継がれるファティーグパンツの原型が出来上がっていったのです。もっとも、ファティーグパンツについては決して軍人だけが履くものではありませんでした。
先ほどファティーグパンツの別称としてベイカーパンツと名前を紹介しましたが、ベイカーとはパン屋さんのことです。ファティーグパンツはその便利さから作業に携わる人に使われるようになったのですが、特にパン屋で使われたため、こうした名称が与えられるようになりました。その後ファッションが多様化していくにつれて、ファティーグパンツもワイドなシルエットを持つパンツの一種として定着していきます。
特に60年代や70年代に作られたファティーグパンツは、ヴィンテージものとして今なお高値で取引されることもあるくらいです。
人気ブランドのファティーグパンツ&ベイカーパンツ
幅広い世代から支持を集めていることもあって、ファティーグパンツは多くのブランドから発売されています。
nanamica(ナナミカ)
nanamicaでは迷彩柄のインパクトあるファティーグパンツが代表的なものと言えるでしょう。元が軍用ですから迷彩柄のファティーグパンツはさすがにしっくりとくるものです。もちろんファッションとして穿いてみても違和感はありません。
画像:endclothing.com
NEEDLESから出ているHD FATIGUEはとても広いシルエットが目を惹きます。ダボついたボトムスはトップスとの組み合わせ次第でいかようにも生まれ変わるものです。コーディネートに自信がある方は買ってみましょう。
画像:nepenthes.shop-pro.jp
UNIVERSAL PRODUCTSが発売しているORIGINAL FATIGUE PANTSは原点回帰とも言える作業着チックなデザインが特徴です。シンプルなデザインでありながら、着心地が大変良いので休日のファッションとして最適なものとなるでしょう。
FOB FACTORYのファティーグパンツはバックサテンでできているのがポイントです。サテン織りは生地の光沢が出やすいものとして知られていますが、こちらの商品も色合いが良く、はじめてファティーグパンツを穿く人にもオススメできる一品となっています。
特に大人気!傑作orslow(オアスロウ)slim fit fatigue pants
ここまでいろいろなブランドから発売されているファティーグパンツを紹介してきました。いずれも人気の高い商品ではありますが、実はこれらをしのぐ売れ行きを記録しているファティーグパンツが存在します。
それこそがorslow(オアスロウ)が出しているスリムフィットファティーグパンツです。
これまでも紹介してきた通り、ファティーグパンツは太めなシルエットを基本とするものです。しかしながら、orslowはあえてその既成概念を覆し、スリムなシルエットのファティーグパンツを発売しました。もちろんスリムなシルエットだからと言ってファティーグパンツがもともと持っているゆったりとした着心地は失われません。シルエットが細めなのに、しっかりと動くことができる、というところが人気を集めている理由の1つと言えるでしょう。
まとめ
ファティーグパンツはどんなシーンにも合うパンツです。もともとの用途に沿って作業用パンツとしても使っていいですし、もちろんファッションとしての用途もしっかりと備えています。そのほかにも部屋着として使ってもいいでしょうし、散歩の際にも着ていいでしょう。トップスとの組み合わせによって自由自在に魅力が引き出せるのもファティーグパンツの良いところです。ゆったりとしたトップスと組み合わせるのはもちろんのこと、あえて細めのトップスと組み合わせて対照的なシルエットを作り出す方法もあります。