ヘビーオンスジーンズとは?
ジーンズを選ぶ基準としてoz(オンス)があります。oz(オンス)とは、日本では馴染みがあまりありませんが、ジーンズが生まれた国アメリカで使われている重さを表す単位です。oz(オンス)というのは1平方ヤードあたりの重さを表す単位のことで、1oz(オンス)が28.35gです。oz(オンス)が高ければ高い程、厚手のジーンズを意味しています。14oz(オンス)のジーンズを例に見てみましょう。1平方ヤード(約90cm四方)で396.9g(14×28.35g)の重さを持つデニム生地を使用しているという事で、メンズジーンズに仕立てた際は平均600〜700gの重さになります。
ジーンズの世界ではこれが”上の下”程度の重さです。市販されているものでは大まかに3つの基準に分けられます。まず、一般的なジーンズは7oz(オンス)から13oz(オンス)です。
次に、ライトオンスジーンズがあり、薄手のジーンズとしても紹介されたりします。6oz(オンス)程度以下がライトオンスジーンズとされていて、生地が薄いので夏に穿くのにオススメです。一般的に低オンスのデニムの方が価格が安いので、お手頃価格なブランドやファストファッションのジーンズはオンスが低い傾向があります。
今回はこのヘビーオンスにスポットを当て、国産のヘビーオンスジーンズを3点紹介しましょう。
- SAMURAI JEANS(サムライジーンズ)
- JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)
- pure blue japan(ピュアブルージャパン)
SAMURAI JEANS(サムライジーンズ)
ヘビーオンスジーンズは18oz(オンス)程度が多く、それ以上のジーンズはなかなか作られません。
様々な理由があるのですが、18oz(オンス)を超えるジーンズを作ろうとすると相当な手間がかかってしまうのが一因として挙げられます。さらに、いざ穿いてみると厚すぎて穿き心地が特殊なため、購入する人も限られてくるのです。そんな中でSAMURAI JEANS(サムライジーンズ)はあえて24oz(オンス)のジーンズを作ることに挑戦しました。
今回紹介するがその一つです。SAMURAI JEANS(サムライジーンズ)は日本のジーンズブランドの中でも意欲的な商品を開発することで知られています。とはいえ、ここまでチャレンジングなジーンズはなかなかないでしょう。職人の手によって丁寧に織り上げられたジーンズは頑丈にできており、ちょっとやそっとのことでは生地にダメージが加えられません。履き心地をよくさせたり、色落ちさせるのにかなり時間がかかるので、毎日ジーンズを履くジーンズマニアの方にオススメの一本です。
画像:denimio.com
JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)
JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)は日本の中でもコスパのいいジーンズを作ることに長けているブランドです。岡山県倉敷市に本拠地を置いているブランドらしく児島ジーンズの理念を受け継いでいます。比較的新しいブランドでありながらジーンズの伝統に則ったスタイルを貫き通しているところもウリと言えるでしょう。その姿勢に共感を示し、根強いファンとなるジーンズマニアも少なくありません。
JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)もまたヘビーオンスジーンズを多く製造しています。例えば、ハイテーパード18ozヘビースラブセルヴィッチがあります。
画像:japanbluejeans.com
JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)
ハイテーパード18ozヘビースラブセルヴィッチ
このジーンズの特徴は特徴的な肌触りにあります。ヘビーオンスならではのざらざらとした触り心地は穿いてみると新体験を味わえるかもしれません。深い青が印象的なジーンズではありますが、それ以上に裏地にも注目です。通常のジーンズの裏地は薄い青になることが多いのですが、このジーンズはそうではありません。特殊な折り方をしているためカーキ色に仕上がっているのです。コーデをする際は特徴的な裏地を活かして、ロールアップして履くのがオススメです。
pure blue japan(ピュアブルージャパン)
最後に紹介するのはpure blue japan(ピュアブルージャパン)です。こちらもまたジャパンブルージーンズ同様、岡山県倉敷市から生まれたブランドです。岡山ならではの青にこだわったジーンズをよく製造しているブランドとしても知られています。
こちらで製造しているヘビーオンスジーンズの代表とも言えるのは22ozスリムテーパードです。ヘビーオンスジーンズと言うと厚手の素材なのでストレートやワイドのシルエットを展開しているブランドが多い中、pure blue japan(ピュアブルージャパン)らしい細身のシルエットです。厚手の生地と細身のシルエットがうまく対照を作っています。全体的に細身なのでサイズ選びに注意が必要ですが、細身のファッションが好きな方にオススメのジーンズです。ヘビーオンスジーンズでありながら柔らかい肌触りをしているのも特徴で、ヘビーオンスジーンズ入門としてはうってつけのデニムです。
まとめ
oz(オンス)とはアメリカなどで使われる数字の単位で、ジーンズでは小さいと軽い(薄手)、大きいほど重い(厚手)になります。
ヘビーオンスジーンズは穿き込んだ時間の分だけ印象が変わりやすい一品と言えるでしょう。初めの頃は厚くできているため、青い色が深く鮮やかなシルエットを作り出すことができます。しかしながら穿き込むことにだんだんと色が落ちてきてヴィンテージ感が増してくるのがヘビーオンスジーンズの特徴です。
長年穿くことで自分ならではのジーンズを仕上げたい、という方にとってはこれ以上ない商品と言えるのではないでしょうか。
今回は人気のSAMURAI JEANS(サムライジーンズ)、JAPAN BLUE JEANS(ジャパンブルージーンズ)、pure blue japan(ピュアブルージャパン)の3つのブランドを紹介しました。他にもヘビーオンスジーンズを作っているブランドはほかにもたくさんあるので、皆さんも自分に合ったヘビーオンスジーンズを探してみてください。
【ジーンズの豆知識】
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