人気急上昇のピケパンとは
ピケパンとはピケという生地でを使って作ったパンツのことです。ピケとはコーデュロイのような畝(うね)が特徴で、2重織り組織の生地の表面が平織で裏面が綾織りとなっています。綾織りにされている経糸(縦糸)をきつ目に織ることで表面が盛り上がり、畝模様を作りだします。ピケはコーデュロイよりカチッとしていて、より清潔な印象があります。しっかりと織られた伸びの少ないタフな生地であるため、着用時の伸びも少なく、細めの着こなしを楽しめるのでメンズに人気が高いです。
ピケ素材が誕生したのは1960年代の半ばくらいで、その時代に学生を中心に巻き起こったアメリカ東海岸の新しいファッションスタイルとして選ばれたのがピケパンでした。デニムがインディゴの深みのある濃い色が基本なのに対し、ピケパンは様々な色はあるのですが、基本は白系のアイボリー、オフホワイトやベージュなど薄めの色が多いです。
白いジーンズや白パンだと抵抗がある方にもおすすめです。ピケパンだと色が真っ白ではなく少しオフホワイト気味のくすんだ白が多く、またコーデュロイパンツの綺麗版なので白いジーンズよりもカジュアル感があります。コーディネートに取り入れやすく、何にでも合わせやすいですが、大人なファッションにできるのがピケパンの特徴です。ピケパンはそのコーディネートのしやすさや着心地の良さで、季節を問わず着こなせます。夏は爽やかに、冬はコーデを明るく演出することが可能です。春夏なら白系のピケパンにインディゴのシャンブレーやデニムシャツが爽やかにキマるのおすすめです。秋冬はネイビーのジャケットや黒のピーコートなどと合わせても可愛くおしゃれです。今回はその何にでも合わせやすいボトムスの定番であるピケパンのおすすめのブランドについて紹介していきます。
画像:boncoura.jp
- BONCOURA(ボンクラ)
- WAREHOUSE & CO.(ウェアハウス)
- WORKERS(ワーカーズ)
- Pherrow’s(フェローズ)
- FOB FACTORY(FOBファクトリー)
BONCOURA(ボンクラ)
ピケパンを扱っているブランドは多いですが、人気のあるブランドの代表格の1つにBONCOURA(ボンクラ)があります。
画像:boncoura.jp
オーナーデザイナーである森島氏はそごう・西武での20年のサラリーマン生活の後、モデルに転身し、さらに古着のキュレーターとして活躍するなど異色の経歴の持ち主です。そして、自分の欲しいモノだけを作りたいとブランドを立ち上げました。ヴィンテージの奥深さを追求した彼のデザインは糸の選別から染色、織り方、パーツの型までこだわり抜かれています。
画像:seekandfind.jp
オリジナルで製作されたピケパンはハリとコシのある独特の仕上がりで、フロントはオリジナルのジップフライ、スリムフィットが美しいシルエットの1枚です。
WAREHOUSE & CO.(ウェアハウス)
WAREHOUSE & CO.(ウェアハウス)はヴィンテージ古着の忠実な復刻をモットーに、1995年に創設され、トレンドに惑わされない安定感あるデザインとこだわりのアイテムを生み出しています。古着が生産された時代の背景まで振り返って研究を行い、糸1本から生地作りや縫製、洗い加工にいたるまで巧みに復刻を図るスタイルです。ヴィンテージ感を大切に1960年代を彷彿させるWAREHOUSE & CO.(ウェアハウス)のピケパンは、洗練されたシルエットや履き心地の良さも人気です。
WORKERS(ワーカーズ)
WORKERS(ワーカーズ)はワーク、トラッド、ミリタリーを中心に扱う岡山を拠点にしたメンズウェアブランドです。古着特有の雰囲気を愛する代表が実際に古着を制作したメーカーや、制作していた工場まで足を運んで歴史や制作工程などをリサーチし、自社ブランドの制作アイディアへと繋げています。発想のユニークさと細やかなこだわりのあるクオリティーの高さは海外からも注目を集めるほどです。WORKERS(ワーカーズ)のピケは、古き良きものへのオマージュというこだわりを反映して、1960年代のにアメリカの東海岸で学生に愛されたテーパードシルエットのピケを生地から忠実に再現したものです。現在の一般的なピケの生地では使われなくなった、アメリカで生まれた当時と同じ力織機で織った耳付きの生地は独特の弾力を有します。硫化染料による染色も履きこなし、洗うたびに強いアタリが生まれていくので、履くたびに愛おしくなるピケパンツです。
Pherrow’s(フェローズ)
ジーンズの世界では今やレプリカラインは定番かつ王道のスタイルの1つですが、その歴史は実は長くはありません。1990年代初め、古着市場において世界に先駆ける完全レプリカのラインナップスタートしたのがPherrow’s(フェローズ)です。ナイロンフライトジャケットのL-2Aをデュプリケーションして限定リリースしたのを皮切りに、ヴィンテージスウェットやチノパンなど時代のファッションニーズに対応した長く親しめるアイテムや、ハワイアンシャツやレザーアイテムなどアメカジブランドとして人気を博しています。流行に左右されないモノづくりをモットーにしているブランドが作るピケパンは、Pherrow’s(フェローズ)が得意とする定番の細みのシルエットに仕上がっています。上品な印象でスッキリと着こなせ、若者はもちろん、ミドル世代まで楽しめるデザインです。股上は浅めでややテーパードがかかったシルエットなので、ジャケットと合わせても素敵です。
FOB FACTORY(FOBファクトリー)
FOB FACTORY(FOBファクトリー)は生地、縫製、加工の工程のほぼすべてを熟練の職人の手によって岡山の児島で行うメイドインジャパンのジーズブランドです。価格はお手頃なのに、上質な生地と確かな縫製による安心感に加えて、新しいデザインも積極的に採り入れる柔軟性を持ち、細部にまでこだわったシルエットが人気です。ヴィンテージの雰囲気漂うピケ素材を用い、細みのテーパードを効かせたカッティングがかっこいいピケパンに仕上がっています。様々なコーデと合わせやいカラーリングとスタンダードなデザイン、程よい厚みの生地はオールシーズンで着こなせます。
ノークッションで短めに履いてもおしゃれなデザインです。
まとめ
ピケパンは伸びのないタフな生地と細みのシルエットでありながら、履き心地もよく季節を問わず着こなせるメンズに人気のアイテムです。デニムに比べてスタイリッシュで品のある素材感やデザインは、世代も問いません。白のジーンズより抵抗なく履け、大人で多彩なコーデが楽しめます。ピケパンツを得意とする人気ブランドも多彩なので、ご自身の好みや季節のコーデに合わせて選んでみましょう。
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