人気のデニムブランドOSAKA５（大阪ファイブ）！東京にある直営店の魅力とは？

OSAKA 5 (大阪ファイブ) とはどんなジーンズブランドのこと？

日本製のジーンズは海外でとても人気です。中には日本より海外の方が認知されているジーンズブランドもあるほどです。岡山デニムや児島の名もかなり知られていますが、大阪で生まれたあるブランド達も海外のジーンズ好きには人気を博しています。海外ではそれらのブランドはOSAKA 5 (大阪ファイブ) と呼ばれています。

1960年代からアメリカのデニム業界がマスマーケットに進んいきますが、日本の一部のブランドはそれに逆行して職人仕事を続けていきました。1990年代にはレプリカデニムに新しいブランドが参入し、国産ジーンズの戦国時代が始まりました。その中で中心だったOSAKA 5 (大阪ファイブ) の5つのブランドと東京にある直営店を紹介していきます。

Studio D’Artisan（スタジオダルチザン）

初めに紹介するのはStudio D’Artisan (スタジオダルチザン)です。
Studio D’Artisan（スタジオダルチザン）は大量生産のジーンズが支流になってきた1979年に、古き良きデニムを作るために大阪で始まりました。ジーンズの生産拠点を岡山県の児島に置いています。裁断から縫製、加工に至るまでの工程を一貫して行うことができる数少ないブランドです。右腰に取り付けらたラベル（革パッチ）のブタが人気です。

Studio D’Artisan（スタジオダルチザン）
SD-103
右綾 15oz タイトストレート

Denime（ドゥニーム）

画像：instagram.com

続いて紹介するのはDenime（ドゥニーム）です。
Denime（ドゥニーム）は、1988年に大阪で林芳亨氏により現在では入手の難しい50～70年代のジーンズの名品の数々を元に、その時代の空気を出来るだけ忠実なレプリカジーンズを作ることから始まりました。Denime（ドゥニーム）のジーンズは余計な装飾がない事や、様々なシルエットが選べる事もあって、レプリカジーンズの最初の一本におすすめです。

Denime（ドゥニーム）の経営権はNYLONやオリゾンティに渡り、2009年から現在は古着屋チェーンのWEGOによって運営されています。

RESOLUTE（リゾルト）林 芳亨氏
画像：info.cinqessentiel.com

初代社長兼デザイナーの林芳亨氏はDenime（ドゥニーム）を去り、自身の新ブランドであるResolute（リゾルト）を立ち上げました。

Denime（ドゥニーム）
DP15-003
66モデル 14.8oz やや細めのストレートシルエット

EVISU（エヴィスジーンズ）

画像：evisu.jp

3つ目に紹介するのはEVISU（エヴィスジーンズ）です。
1991年に大阪で山根英彦氏によって始まりました。山根氏が釣り好きの理由から現在は琵琶湖のある滋賀県に本社を置いています。

EVISU（エヴィスジーンズ）山根氏
画像：evisublog.exblog.jp

EVISU（エヴィスジーンズ）の特徴はなんと言ってもカモメマークと呼ばれるペンキステッチです。最近ではあのマークは特にアジア人に人気ですが、日本では90年代前半から半ば、空前のEVISU（エヴィスジーンズ）ブームが派生しました。

色落ちにも独特のものがあり、その深く染まったデニムは緑っぽく色落ちしていきます。海外でEVISU（エヴィスジーンズ）はかなり浸透していますが、日本以外での販売権は欧州の現地企業にライセンス供与し、その企業がライセンス生産しています。

EVISU（エヴィスジーンズ）
2000-SWH 14oz

FULLCOUNT（フルカウント）

画像：okayamadenim.com

デニムマニアが立ち上げたブランドと言えるのがFULLCOUNT（フルカウント）です。
創業者の辻田幹晴氏は大学中退後に大阪の古着屋で勤務し、その時の上司である山根英彦氏が先ほど紹介したEVISU（エヴィスジーンズ）作る際に、立ち上げに参加しました。その後、自分のブランドとなるFULLCOUNT（フルカウント）を1992年に立ち上げます。

辻田幹晴氏
画像：master-piece.co.jp

時同じくして日本では、ヴィンテージジーンズのブームが起きました。辻田氏にとってチャンスだったことは言うまでもありません。デニムに通じている辻田氏なら、かつてアメリカで流行ったデニムを再現することはお手の物だったからです。

商業的チャンスを逃さなかったFULLCOUNT（フルカウント）はこれによって急成長を遂げます。その後、紆余曲折はあったものの世界的なブランドとして成長し、今ではアジアを中心に人気を集めるようになりました。

FULLCOUNT（フルカウント）#0105

WAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）

最後に紹介するのがWAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）です。
OSAKA 5 (大阪ファイブ)の中ではもっとも遅く、1995年に立ち上げられました。

創業者の塩谷兄弟もEVISU（エヴィスジーンズ）から独立しました。いずれもデニムが好きで、1930年代にアメリカで流行ったストレートジーンズを好んで着ていました。WAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）の主力商品となったのもやはりストレートジーンズです。加工には定評のあるブランドです。

WAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）
1001XX 13.5oz

WAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）
900XX 13.5oz

WAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）
2ND-HAND-1001 12oz

まとめ

海外では、Studio D’Artisan（スタジオダルチザン）、Denime（ドゥニーム）、EVISU JEANS（エヴィスジーンズ）、FULLCOUNT（フルカウント）、WAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）はOSAKA 5 (大阪ファイブ) の名前で知られています。

いずれもアメリカのヴィンテージジーンズの影響を受け、日本のジーパンの歴史作ってきました。Denime（ドゥニーム）以外のStudio D’Artisan（スタジオダルチザン）、EVISU JEANS（エヴィスジーンズ）、FULLCOUNT（フルカウント）、WAREHOUSE & CO.（ウェアハウス）は東京に直営店があるので、ぜひ足を運んでみてください。

【ジーンズの豆知識】

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