ジーンズソムリエとは
岡山デニム、ジャパンデニムと国産、特に岡山で生産されたジーンズは世界的に人気です。日本国内にもデニムマニアは多く、そんなデニムマニアに紹介したいのが岡山県倉敷市にある倉敷ファッションセンターが開催しているジーンズソムリエという検定です。
倉敷市は児島ジーンズをはじめとした日本でのジーンズ随一の生産地として知られています。ジーンズの検定と言ってもただブランドやシルエットに詳しければいいというものではありません。たとえば、このジーンズの歴史から紡績(糸をつくる工程)等の生産関連にまつわる問題が出ます。それだけでなく、このジーンズがどうやって売られてきたかといった販売の観点からも問題が出されるのです。
試験詳細
- 試験時間:1時間30分 ・全50問(択一方式49問+小論文1問)
- 100点満点中80点で合格
- 会場:東京/名古屋/大阪/岡山
- 受験料:初めて受験される方10,800円(税込)(受験料+テキスト代)
ジーンズソムリエは誰が持っている?
では、こうしたジーンズソムリエはどのような方々が受験しているのでしょうか。まず欠かせないのがジーンズを作る人です。ジーンズの歴史などをしっかりと踏まえている人が作っているジーンズ、となればブランド価値が上がることは言うまでもありません。なによりジーンズについての知識があればより良いジーンズを作ることにつなげられます。続いて目立つのはアパレル店に勤める店員さんです。こちらも認定証を持っていることでお客にデニムについての質問を受けたとき、しっかりと受け答えができるでしょう。デニムについての知識を持っている人からのアドバイスがあれば、お客が安心して購入できることは言うまでもありません。その他、デザイナーやファッションの学校に通っている方も多くジーンズソムリエの受験を受けに来ています。それから、なにより欠かしてはいけないのが、趣味でジーンズマニアを名乗っている方でしょう。これまでは自称するだけだったのが、ジーンズソムリエが生まれたことで正式にジーンズマニアを名乗れるようになりました。このように認定証ができたことで普段の生活に活かせている方は多く存在します。
ジーンズソムリエの合格率は?
実際にジーンズについての知識があるのでジーンズソムリエの試験を受けてみようと考える方もいると思います。そうなったとき、やはり気になるのはその合格率でしょう。ジーンズソムリエは過去に五回試験を行っていますが、全体の合格率は64%との数字が出ています。10人に6人は合格できるわけですから、特に難関というわけでもないでしょう。とはいえ、やや気になるデータも残っています。それは第一回が78.3%という高確率だったのに対し、以降は年々合格率が下がっている、ということです。第二回が68.7%、第三回が62.1%、第四回にいたっては49.9%にまで落ち込みました。第五回は62.9%にまで回復しましたが、年々問題のレベルが高くなっていると覚悟した方がいいかもしれません。2019年の第七回は714中412人が合格の57.7%でした。受験する際は相当な準備が必要となりそうです。
ジーンズソムリエ試験の過去問
そのジーンジーンズソムリエ試験の過去問を見ていきましょう。基本的な問題としてはデニムでよく使われるオンスとは1平方ヤードあたりの何か、という問題が出ます。その他、5つの選択肢の中からもっとも細いジーンズの種類を選べ、という問題も出るのです。
このあたりはある程度ジーンズに詳しい人なら誰でも解ける問題かもしれません。しかしながら問題が続くにつれて徐々に難易度が上がっていく傾向にあるようです。一例としてはワンウォッシュはなぜ行うのか、という問題が挙げられるでしょう。ジーンズは製造の過程で一度洗って仕上げるものがあるのですが、その目的を問われるのです。
この問題の答えは・・・・「糊剤を落として生地を柔らかくするため」が正解となります。
過去問はホームページ上などでも見られるので、ある程度正解できた方は受験してみるといいかもしれません。
まとめ
デニムマニアにおすすめなジーンズソムリエ。歴史、生産、販売と幅広い問題が出されます。検定は東京/名古屋/大阪/岡山で受けることができます。合格すれば認定証とバッチを手に入れることができます。デニムマニアの皆様もぜひ腕試してみてください。
【ジーンズの豆知識】
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